大地震後の復旧・復興支援セミナー、中日協力の新たな課題を提出


中国住宅・都市農村建設部村鎮建設弁公室と、日本国際協力機構(JICA)が主催した「中国西部大地震の日中復旧・復興支援セミナー」が1日、清華大学の紫光国際交流センターで開催された。このセミナーは、今後の中日協力の新たな課題を提出することになると評価は高い。

 

2日間のセミナーには、中日両国の約10人の専門家が出席し、被災地復旧・復興の基本方針や戦略、新潟県中越地震や阪神・淡路大震災などの日本の大地震における経験や教訓、仮設住宅の建設や管理など、震災被災地の復旧と復興に密接に関わる内容が紹介されることになっている。

 


住宅・都市農村建設部村鎮建設弁公室の李兵弟主任はあいさつの中で四川大地震の被災状況を紹介し、「震災への対応や被災者の避難の面で中国は大きな成果を収め、今は復旧と復興の時期に入った。この時期に日本の大地震の経験や技術を知ることは、とても重要な意義がある。中国側はそれらを参考にして、被災地の早期復興に全力をあげなければならない」と語った。

 

震災被災地復興計画は7月末に完成

 

 

四川省建設庁の李又副庁長はインタビューで、「四川省が震災に見舞われた時、日本政府は救援隊や医療チームを派遣し、浄水器やテントなどの援助物資を提供してくれた。そして日本国民も多額の義捐金を寄付してくれ、四川省の被災者を代表して心より感謝の意を表す。四川省政府は現在、震災被災地の復興計画を制定しており、7月末までにはそれが完成する予定だ。今回のセミナーでは、この復興計画の制定のために、日本が今までに培ってきた経験や技術を提出してほしい」と語った。

 

 

 

中日協力の新たな課題を提出

 

在中国日本国大使館の香川剛廣公使は今回のセミナーを評価し、「このセミナーは、四川大地震の発生後、中日両国が正式に行う初めての被災復興に関するもので、これからの日中協力の新たなスタートのようでもある。日本と中国には異なる所も多いが、共通する部分も多い。阪神大震災や新潟の地震の経験を参考にして、一日も早く被災地が復興されるよう祈っている」と語った。

 

 

「チャイナネット」2008年7月1日

 

 
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