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イベントプロデューサー新井満「開幕式は平和の盛典」

 

日本の著名な作家、作詞作曲家、写真家、環境ビデオのプロデューサーであり、長野冬季五輪開幕式のイメージ監督を担当した芸術家の新井満氏が、北京五輪の開幕式に対する感想を述べている。「平和、をテーマにした開幕式を、総監督チャン・イーモウ氏が、どう表現するか注目してテレビを見た」。北京五輪のスローガンである「ひとつの世界、ひとつの夢」。他民族の壁を越えて願う「ひとつの夢」とは一体どのようなものか?それに対し、新井氏は「平和、だと思う」と述べている。共同通信社が伝えた。

新井満氏は、「開幕式は光と色と音の洪水、アナログの人間とデジタル技術の融合であった。世界的な映画監督らしく、色彩豊かでダイナミックな演出だった。夜間の開会式として、画期的な大会になったと思う」と述べている。

開幕式では、孔子の言葉が引用され、紙や印刷技術が中国の発明であることがミ介されていた。中華思想や技術の源となる漢字も、長い歴史を持つ中国文化を象徴するものだ。これほど文字や言葉にこだわった開会式は初めてだろう。そこで中心となった文字も「和」だった。

新井満氏は「鳥の巣、という愛称のメーンスタジアム。開幕式を見て、その意味が今回よくわかった。つまり鳥の巣とは平和の象徴である鳩の巣であり、平和が巣立つ場所という意味だったのだ」と述べている。

新井満氏は「私の理解が正しければ、会場の真ん中に備えた地球は、鳩の卵を象徴したもので、『平和』という理想を暖めているのだ。この『夢の卵』が孵化することが出来れば、世界中の子供たちの笑顔が絶えることがないだろう。開幕式のフィナーレを飾る花火は、鳩が翼を広げているようであった。最後に、会場全てが鳩に変わり、この平和の盛典が完了したのだ」と述べている。

 

「人民網日本語版」 2008年08月19日

 

 

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