北京:8.4万人の身障者の就業

 

東華門街道の「温馨家園」には知的障害者が定期的に編み物や針仕事を学びにやって来る

 北京市身障者聯合会の統計によると、北京市には就業年齢に達した身障者が20万人あまりおり、うち市中心部と農村部の町における就業年齢に達した身障者の就業者は8.4万人で、就業を希望する身障者の80%あまりを占める。うち、4.2万人は、比率による分散就業をしている、2.1万人は福利企業に集中的に就業している。7000人は個人経営と社区(中国の特色ある地域のコミュニティー)に就業し、農村は1.4万人の就業を支えている。

07年、4292人の就業をサポート

身障者の「実家」として、各区、県の身障者就業サービス機関は、雇用を求める勤務先にむけ、身障者の就業サポートに関する政府の優待政策を積極的に紹介している。また、身障者就業サービス専用の窓口を設け、情報を集め、身障者を雇用する勤務先に対し、職業紹介サービスを無料で行い、雇用する勤務先の必要に応じ、職業技能トレーニングを開催している。

 去年だけでも、全市においてサポートされた身障者の就業者は、4292人にのぼる。市の中心部と農村部の町の697人の身障者に対し、失業の登記を行い、206人の身障者の求職を登記した。 全市において、165回の身障者就職面談会を行い、 157回の職業指導講座を開き、 5000人あまりが指導を受け、2132人が就業に成功した。 

専門の発音ソフトでコンピューターの操作法を学ぶ視覚障害者(新華社)

 高給で身障者の大学生を雇用する企業

今年の「全国障害者サポートデー」には、市の障害者職業紹介サービスセンターと市の人材サービスセンターは、共同で身障者の大学生に専門の雇用面談会を行った。350人が参加、という予想を上回り、雇用面談会では1711人の身障者の求職者の受付をおこなった。うち、 338 人が第二回面接まで進み、43人がその場で職場を獲得した。

各企業の雇用は、内勤、財務、清掃員、技術者、コールセンターのスタッフ、サービスセンターのスタッフなどが主だったが、IT関係のエンジニアなど、専門性の非常に高い職種の雇用を望む企業もあった。福利待遇方面では。それぞれの職場の平均的な給与は、1500元であり、ある科学技術関係の会社では、セールス主任として、3000元~6000元の高給与を提示したところもあった。

15万人の身障者が就業保障金を得る

2006年、北京市の身障者就業保証金が地方税部門の徴収となってのち、社会の各単位が身障者を雇用する割合は明らかに増えた。 2007年北京市の身障者保障金の徴収額は、 11.67億元であり、 徴収を受けた単位は32万を超え、該当する単位の84%となり、 14%の増加となっている。 身障者就業保障金の管理使用政策が公布され、実施されて以来、あわせて15万人の身障者がその利益を得ている。

 

人民中国インターネット版 2008年9月8日

 


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