ギョーザ

 新年を迎えるとすぐ、一家の主婦は熱々のギョーザを持って来る。一家がみな集まって、「更歳餃子」という「年越しギョーザ」を食べる。これは、中国北方の習慣だ。面白いのは、「年越しギョーザ」を作る時に、一、二枚の、きれいに洗った硬貨やキャンデー、ピーナッツをギョーザの中に入れることだ。こうすると、硬貨の入ったギョーザを食べた人は、大喜びでこう叫ぶ。「お金だ。私はお金を食べたよ」。この人は今年、きっとお金がもうかるだろう。

キャンデーの入ったギョーザに当たれば、飴のように甘い毎日を過すことができるし、中国語で「花生」とか「長生果」というピーナツに当たれば、長生きするという意味が込められている。

地方によって、年越しの食べ物もそれぞれ違う。南方には、簇飩を食べる習慣がある。また、「湯円(もち米の粉で作るダンゴ状の食品)」を食べるところもある。「湯円」は、一家団欒の瑞兆である。また麺を食べるところもある。麺のように長い長寿を祈るのだ。広東省の客家の中には、旧暦の正月元日に斎(精進料理)を食べるところもある。「斎」と「災」とは発音が近いことから、「災」を食べてしまえばこの一年は平安だという意味だ。

 

人民中国インターネット版 2009年1月22日

 

 


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