全人代政府活動報告(2)CPI上昇は4%前後に

 

政府活動報告では、消費者物価指数(CPI)の今年の増加幅を4%前後と予想している。この予想目標は、昨年の予想目標より0.8ポイント、昨年の実際の増加幅より1.9ポイント低く設定されている。ただ一昨年の予想目標よりは1ポイント高い。

中国経済の下方圧力が高まる中、デフレ圧力もホットな話題となっている。庶民生活と密接にかかわる重要な指数である物価は低下を続けていくようにも見られるが、この指数を動かす要素はそれほど簡単なものではない。

「この物価予想目標は、経済成長率の目標とマッチしたものだ。CPIの下降の動きを考慮しながらも、積極的な財政政策と適度に緩和された貨幣政策による物価上昇の可能性をも考えたものとなっている」。全国人民代表を務める重慶市発展改革委の楊慶育・主任は指摘する。

「中国の物価は総体的に、まず下降してから上昇に転化する動きとなるだろう。上半期は下がり続け、第3四半期は安定し、第4四半期にはある程度の上昇が見られることになる」と語るのは、全国人民代表の楊子強氏。「物価が現在下がっていることは、資源類の価格調整改革に得がたいチャンスを与えることとなった。このことは、物価下降の力を弱める働きをしている」

 

「人民網日本語版」 2009年3月5日

 

 

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