世界中が両会を報道 中国の8%成長維持が世界を鼓舞

 

温家宝総理が5日に掲げた8%成長維持の目標が世界各国のメディアによって大々的に報道され、中国はここ2日間、世界の経済舞台の主役となっている。

第11期全国人民代表大会第2回会議は北京時間の5日午前、北京で開幕した際、BBCやCNNなどテレビ局が長時間にわたって生放送したほか、新聞やニュースサイトでも報道が繰り返され、まさに全世界が会議を見守った。もちろん彼らの焦点は「経済」に向けられている。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」とCNNは、経済が今回の人民代表大会の主導となると報じた。AFP通信は、温家宝総理は政府活動報告で、中国は日増しに悪化する世界危機がもたらす空前の試練を乗り越え、8%の経済成長率を維持すると自信を持って宣言したと報道。さらに温総理は年度の「国情演説」の中で、中国を低迷から抜け出すための4兆元景気刺激策の詳細な計画が打ち出されたと報じた。CNNは「我々には困難を克服し、試練に打ち勝つ自信と条件がある」と温総理の言葉を引用。ロイター通信は「厳しい情勢にあっても、中国は8%成長を維持するだろう」と題した文章で、8%成長維持を実現するため、中国の今年の財政赤字は9500億元に達するだろうと指摘している。

ロシア紙は5日の専門家の分析として、現在中国の経済状況は世界のどの国よりも良好だ。中国の総理が打ち出した8%成長維持の目標は実現できると報じた。日本経済新聞によると、中国政府の活動報告で巨額の減税措置が盛り込まれていたのを受け、一部の消費関連の株価が高騰した。同紙は、市場は中国の経済政策に大きな期待をかけていると説明した。

温総理が昨年発表した政府活動報告で経済成長の目標は8%前後だった。この目標は年末に無事達成された。昨年に比べると今年の中国経済はさらに困難が増している。このことからも8%成長維持を掲げるのはより勇気がいることだ。

スウェーデン・ストックホルム大学のパウウェル教授は、困難を前に肝心なのは自信だとし、欧米の一部の国では市場救済に力を入れているものの、「石を川に投げたかのような、わずかな波紋しか起きず、すぐに音もなく消えていく。それは政府が人々の自信を鼓舞しないからだ」と話す。中国政府が8%成長維持の目標を掲げた勇気に、世界は喝采を送るだろうとし、「中国政府は行っている一切が、中国人に自信を与えるだけでなく、同じように世界中に自信を届けるからだ」と評価した。

 

「人民網日本語版」 2009年3月7日

 

 

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