2009年3月22日　国家郵政局発行

 

石濤（1641？～1707？年）は、本名、朱若極。明（1368～1644年）皇族の末裔にあたるが、明の滅亡による家族の変事によって庶民に落ち、出家し僧となった。清（1616～1911年）初に活躍した書画家、詩人であり、禅学についても造詣が深い。石濤は、各地の景勝地をめぐり、「黄山八勝図」「廬山観瀑図」「捜尽奇峰打草稿図」などの名作を多く残した。

石濤の作品の構図は変化に富み、雄壮で奥深い画境を有している。伝統文化の精髄を取り入れつつも、伝統思想の束縛は受けず、絵画技法の革新を重視した。それゆえ、石濤の作品は同時代の他の書画家のものと比べ、個性的な新しさが強く感じられる。石濤が著した画論は、後世に大きな影響を残した。

今回発行された記念切手には、石濤の代表的な作品から6枚が選ばれた。

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人民中国インターネット版　2009年8月