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レモンと鶏ささみの炒めもの(檸檬鶏)

 

廖八鳴 PROFILE

四川生まれ、北京育ち。その他多くの場所で生活した経験を持つ。南方料理、北方料理を問わず、おいしいものはなんでも大好き。1993年より日本在住。現在芝浦工業大学、日中学院などで教壇に立ち、中国語及び中国文化を教える。日本での暮らしが長いため、本場の中国料理の味が恋しくなり、日本で手に入る材料で中国料理を作る研究を続けている。

中国では、伝統的なメニュー以外に、毎年たくさんの新しい創作メニューが誕生している。今回紹介する「檸檬鶏」もその一つ。いつどこで作られ始めたのかはっきりしないが、私は雲南省のダイ(傣)族の料理と何らかの関わりがあると思う。ダイ族は、果物を料理の材料としてよく使うからだ。

数年前中国に帰国した際、この料理を初めて食べた。さっぱりとした口当たりや食欲をかき立てる香りがとても印象的だったのを、今でも覚えている。日本に戻ってから、自分でも「檸檬鶏」作りに挑戦しはじめた。最近では、友人たちもおいしいと言ってくれるほど上達した。

レモンには、肉を柔らかくし旨味を引き出す効果がある。また、ビタミンCやクエン酸、カリウムなど健康に良いといわれる成分も多く含んでいる。レモンと脂肪分の少ない鶏のささみは絶好の組み合わせで、「檸檬鶏」はヘルシーメニューと言えるだろう。

「檸檬鶏」は、とても作りやすく、時間もあまりかからない。しかも、おいしさのわりには値段もお手ごろなので、家庭で試してみてはいかがだろう。

 

材料

鶏ささみ300g、レモン1個、サラダ油80cc、片栗粉20g、砂糖大さじ1~2、塩1さじ、紹興酒1さじ

作り方

レモンと鶏のささみを一口大に切る。

 

❷ 一口大に切った鶏ささみに、塩、片栗粉、紹興酒をふって均等にかき混ぜ、5分間ほどおいて味をしみこませる。

❸ 鍋にサラダ油80ccを入れて中火で熱し、❷を炒める。鶏肉に十分火が通ったら、油を取り出す。

※鶏肉が焦げないように、油の温度はあまり高くしてはいけない。

 

❹ 一口大に切ったレモンと砂糖を鍋に入れ、1~2分間ほど炒めて、出来上がり。

(廖八鳴=文 岡本央=写真)

 

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