「80後」のアメリカ留学生の国慶節に寄せる思い  
 

 

私は「80後」(80年代以降生まれ)であり、困難を経ることもなく、改革開放の成果を享受している世代である。義務教育、相対的に満たされた物質的条件、豊かになってゆくばかりの文化的な生活、これらのすべては、社会が私に与えてくれたものである。困難を経てはいないといえ、誕生から今日までの国家に生じた巨大な変化は感じることができる。小さいころは、五人が一つ屋根の下に窮屈に暮らしていたが、現在では、一家に一つのアパート、一人に一部屋がある。子供時代、母はバスから地下鉄に乗り換えて出勤しており、往復に3時間かかっていた。現在、私たち一家は、みな揃っての食事さえ、車ででかける。子供時代のテレビは、10チャンネルで、そのうち2つは何も見られなかった。今では最初から最後まですべてのチャンネルを見ようと思うと、20分はかかる・・・・・・けれど、社会と真に接触していなかったため、このような進歩は自然なものだと思っていて、どれほど多くの人の背後にどれほどの犠牲が払われているのか思い至ることはなく、出国して留学してのち、考え方に変化が生まれた。

 2007年、私はアメリカに留学し、見知らぬ文化のなか、常に家を思い、すべての記憶、親しみにあふれた出来事と物事を思った。そして、祖国はまさに巨大な符号で、そのすべてを包括するものだ。60年の歴史を振り返ると、中国の発展は、まさに容易なものではない。私が小さいころから手にして当然と思っていたものは、無数の人の智慧と無数の人の労働から得られたものである。国家の獲得した進歩を心から誇りに思う。

 祖国が日々向上し、人々の生活がますます幸福になりますよう。

(馮佳欣 2007年8月からアメリカ在住、現在ニューヨーク大学映画学院に在学中)

 

 

60周年を迎えた新中国 1949~2009の歩み

 

 

人民中国インターネット版 2009年10月1日

 

 

 
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