海外における中国の平和維持活動

 

 

80年代末より中国は国連の平和維持活動を積極的に支持している。1990年4月には、中国は、中東地区に軍事オブザーバーを派遣し、それは国連の主導する平和維持活動への第一回目の参与となった。1992年4月には、中国は軍事工程大隊をカンボジア派遣し、彼らは主に道路の補修維持、住宅建設、空港の維持警備などの工程保障の任務を行った。これは国連平和維持に対して中国が非作戦部隊を組織のうえ派遣した第一回目である。

その後、中国の国連平和維持活動要員の足跡は世界各地の動乱地区と国家にあり、それには、東チモール、コンゴ、リベリア、ハイチ、スーダン、レバノンなどがある。これまで、中国は24の国連平和維持活動に参与しており、その累計は、延べ人数にして1.4万人、現在2100人余りの中国人の国連平和維持活動要員が10の任地で平和維持活動を展開している。中国は、国連安全保障理事会の常任理事国のなかで、平和維持部隊の派遣人数がもっとも多い国家である。

2000年1月より、中国は、国連の要求に応じ、東チモールに平和維持活動警察要員を駐在させている。これより中国の派遣する平和維持活動警察要員は、中国の海外における平和維持活動の重要な部分となった。2004年10月、中国の国連平和維持活動の任務を遂行する初の、警察要員防衛暴力部隊125人は、ハイチに到着した。これは中国が武装した平和維持警察を組織、派遣した第一回にあたる。2010年1月まで、中国は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカの7区の任地に対し、平和維持警察要員を延べ人数にして1569人派遣している。現在では、約190名の平和維持活動警察要員が東チモール、リベリア、スーダン、ハイチの4任地で任務遂行にあたる。

2009年11月まで、中国の国連平和維持活動部隊は、8000キロメートルあまりの道路、200余りの橋を修復、地雷および各種の爆発物を8700件あまり排除し、43万トン余りの物質を輸送し、総輸送距離は約700万キロメートル、6万人余りの病人を救助治療している。

 ハイチ大地震で犠牲になった8名の平和維持活動警察要員を含み、中国では、1990年の第一回参加以来、すでに16名の平和維持活動要員が世界平和のために尊い命を捧げている。

 

人民中国インターネット版 2010年1月22日

 

 

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