第5期中日友好21世紀委員会第1回会合で達した4つの共通認識

 

第5期中日友好21世紀委員会第1回会合の記者会見が北京で行われた。記者会見で中国側の唐家璇首席委員(座長)が会議の内容について説明を行った。

唐家璇氏によると、第5期中日友好21世紀委員会第1回会合は国際・地域構造の大変革、大調整の背景下、そして中日関係が重要なチャンスを迎えている時期に開催されたものである。両国の委員が3つのセッションにおいて議論を繰り広げ、次のいくつかの点で共通認識に達した。

1、 中国の発展

中国側の委員はさまざまな角度から中国の平和的発展の道の模索について発言した。委員たちは中国が対内的には科学的発展の方針を堅持し、調和の取れた社会を建設し、対外的には平和的発展を堅持し、調和の取れたアジア・調和の取れた世界の構築に力を入れることを主張した。双方の委員は中国の発展は日本を含む世界各国の発展にとってチャンスであり、中日関係の発展により大きな可能性をもたらすものであると考えている。

2、日本側のアジア重視の方針を評価

中国側委員は、長期間にわたり自民党は日中関係の改善と発展に貢献してきたとし、特に鳩山内閣の中日関係重視・アジア外交重視の政策と積極的な姿勢を高く評価した。鳩山首相の友愛外交の理念とアジア共同体構想は積極的な意義がある。双方の委員は、両国政府の中日関係における政策、方向性は基本的に一致したもので、政治面の相互信頼の向上、両国関係の全面的発展の推進にプラスとなると考えている。

3、アジアの一体化

双方の委員たちはアジアの一体化推進の加速化はアジアの振興にとって歴史的チャンスとなり、中日間の緊密な協力はアジアの一体化実現のカギであると考えている。中日両国は各自の長期的発展、アジアの全体的発展から出発し、対話と協力を強化すべきである。

4、両国の国民感情の改善

双方の委員たちは両国の国民感情の問題を高度に重視する必要があると主張した。首脳の相互訪問を含め、この二三年間の双方の努力を経て、両国の国民感情に一定の改善が見られたが、なお脆弱なもので、両国の国民の間の友好感情の増進を長期的かつ重要な課題とし、そして実際の行動を起こし、投入を増やし、文学・芸術、音楽の分野やメディア、青年の間の人文交流を持続的に行い、両国の国民の間の友好感情を増進し、国民の間の心の絆を強固なものにすることを目指す。

 

「チャイナネット」 2010年2月8日

 

 

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