チベット族女性が震災から約130時間後に救出

 

青海省玉樹県での地震発生から6日間が過ぎた19日午後5時半ごろ、廃墟の下敷きとなっていたチベット族の女性が青海省・果洛州消防支隊の隊員らによって無事救出された。この女性はこれまでに救出された人のなかで、生き埋めになっていた時間が最も長く、129時間ぶりの救出となった。

馮沢民参謀長率いる果洛州消防支隊の隊員6人は19日午後5時ごろ、前線指揮部の命令に従い3グループに分かれて生存者の捜索・救出作業を行っていた際に、州府から約10キロ離れた坂の上で倒壊した家屋を発見した。この家屋はベッド脇の壁が崩壊し、ベッドが空洞レンガに埋没している状態だった。隊員らは希望が少しでもある限り努力を尽くすという精神のもと、家屋の捜索を実施。廃墟のなかで動きがあったのを羅東中隊長が聞きつけた。「ここに人がいる」

隊員らは声を頼りに捜索を続けた結果、家屋の隅に洋服の切れ端が埋まっているのを発見、ここに人が下敷きになっていると断定した。

馮沢民参謀長の指揮の下、二次災害を防ぐために手を使った救助が行われた。30分の努力の末、下敷きとなっていたチベット族の女性が無事救助された。この女性は、直ちに病院に送られ、命に別状は無いという。 

 

「人民網日本語版」2010年4月21日

 

 

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