開幕後二週間目の日本館を振り返る  
 

二〇一〇年上海万博日本国家館館長 江原規由

作者
上海万博が開幕してから二週間(5月1~14日)が過ぎました。この間の入場者数は、ほぼ240万人で一日当たり17万人の入場があったことになります。会期184日の総来場者数を7000万人(一日当たり約38万人)と見込んでいますので、出だしは極めて低調であったことになります。ただ、15日の土曜日には23万5800人が入場しており、今後、急速に客足が伸びると期待されます。 

日本館では

日本館は開館後二週間で31万5000人の来館者がありました。二週間の総来場者数の八人に一人の割合で入館いただいたことになり、予想通りの入りでした。ありがたいことに、日本館は、人気館の一つとなっています。

日本館を訪問された中国の方の感想をブログから拾ってみましょう。

「日本館に入ると、日中文化交流の写真や映像、電気自動車が展示されていた。また、ロボットによる『茉莉花(ジャスミン)』の演奏や、映像と演劇による朱鷺(トキ)の物語など、どれも見る価値があると思う」

「館内に入ってエレベーターに乗った時の、天井の映像は素晴らしかった。日本の雰囲気がした。プレショーは、人の名前以外は全部中国語だったため、日本館という雰囲気はなかった。メインショーは少し理解しにくかった」

メディアの関心

メディア関係の人たちの取材も少なくありません。取材内容が掲載・放映され、日本館の人気につながっているのではないかと思います。彼らの質問は、日本館に対する中国の皆さんの関心を代弁しているようです。それらを集約すると、①環境・省エネに配慮した日本館の建築構造、②展示の特徴・見どころ、③大阪万博(人類の進歩と調和)、愛知万博(愛、地球博、自然の叡智)との比較、④上海万博の日中経済交流促進への効果、⑤日本館が発信したいメッセージ、⑥上海万博(より良い都市、より良い生活)開催の意義、などとなります。

日本館で現場取材している報道陣

こうしたメディアによる報道の相乗効果もあり、中国の皆さんの日本館への関心がますます高まっているのだと思います。

皆さんと日本館でお会いできるのを楽しみにお待ちしています。

 

人民中国インターネット版 2010年6月3日

 

 
 
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