「愛とたこ焼きに国境おまへん」―― 海を渡る大阪のデカイタコ  
 

贾秋雅=文・写真

大阪一の商店街・道頓堀通りの名物――真っ赤な大タコ看板の姿が消えた!

奥さんが上海万博出張中

姿が消えたのは、たこ焼き店「たこ家道頓堀くくる」の玄関側の奥さん(雌タコ、高さ約3メートル、幅約4.5メートル、重さ約5トン)。店の裏側、道頓堀川沿いにいる旦那さん(雄タコ)に尋ねてみると、奥さんの行き先が分かった――「万博出店のため、相方は上海出張中」。上海万博日本産業館にたこ焼きの店を出店したためだ。

「ちょっと寂しいですが、上海万博へ行って、中国人に喜んでもらうのは嬉しい」と、道頓堀通りでコーヒー屋を営む橋口さんは話す。

店玄関側の雌タコとの「夫婦」で知られるが、奥さんは現在、万博出店のため上海に出張中。しばらくは「男手8本」で孤軍奮闘

奥さんは今、上海万博の日本産業館の正面左角の壁に張り付いている。いっしょに行ったのは、息子さんのジュニアタコと7人のたこ焼き職人。

「上海万博をきっかけに、たこ焼きのおいしさを中国人に知ってもらいたい」と、「くくる」を運営する白ハト食品工業の永尾俊一専務は語る。

 

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