莱蕪市のスズ彫刻芸術が上海万博にデビュー  
 

 

7月8日、「文化の斉魯(山東省は昔の斉国と魯国の所在地であったため、斉魯の大地ともいわれている)、魅力ある山東」をテーマとする中国の2010上海万国博覧会山東活動周間開幕式が万博パークで催された。第2陣の国家クラスの非物質文化遺産として、山東省莱蕪市のスズ彫刻芸術も上海万国博覧会山東活動周間において、はなやかにデビューした。

中国の数え切れない民間工芸品の中で、莱蕪のスズ彫刻芸術は天下無双と言える。それは普遍的な生活上の利用価値があるばかりでなく、比較的高い芸術鑑賞価値もある。莱蕪のスズ彫刻は清の乾隆年間(1736-1796)から始まったものであり、およそ300年余りの歴史がある。

莱蕪市の南市外区に王姓のスズ製作の代々伝わる名門の一族がいて、この人たちは歴代のスズ製作の経験を総括して、スズ彫刻の技術を創造的に継承し、発展させた。王姓一族の五世代の人たちの創造と革新を経て、製作された第1陣の茶道具・酒器セットは、海洋を渡って世界各国、各地域に売り出されている。彼らの製作した古代の香炉は、独特な趣があり、ユニークな風格がある。こうしたスズ製の香炉は国内で大好評であるばかりでなく、その上1915年のパナマ万国博覧会で国際銀メダル賞を受賞した。

その8代目の主宰者である山東省の工芸美術の大家王千鈞氏はスズ彫刻芸術をさらに発展させつつあり、氏の彫刻した作品は構想がすばらしく、造型が古風で、質朴そのもので、荘重で、外観の細工も巧緻そのもので、なめらかできめ細かく、立派で堂々としていて、何度も全国的なコンクールで受賞し、代表的作品としては『自己満足のつぼ』などがある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月28日

 

 
 
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