People's China
現在位置: 2010年 上海万博推介

7000万人の心に忘れられない思い出

 

世界が身近に 

◎万博博士◎

「ほら見て、あれが中国館ですよ」と戴文卿君(11)は、自宅の窓越しに、中国館を指差しながら、「開会式の花火も、ここで見ました」と鼻高々。文卿君の家は万博会場に近く、寝室の窓から会場を一望にでき、毎晩、夜景を見るのが、一家の楽しみとなっているという。親戚や友達の目から見ると、文卿君は名実ともに「万博通」であり、すでに八回も入場したことがあるだけに、各パビリオンの特色や見どころについての説明は堂に入っている。

「各国のパビリオンがありますが、名前しか知らない国々がたくさんあります。参観してみると、それらの国々の風景や文化を知ることができ、収穫が多かったです。万博はたいへんおもしろいですよ。何日かしたらまた行きます」

8回も入場して熱心に集めた万博グッズを自慢げに見せる戴文卿君 チュニジア館でアフリカ文化に触れ、楽しそうに語りある黄君、呉さん

◎二人で◎

各パビリオンは屋内展示のほかに、敷地内で多彩なパフォーマンスを披露して、大勢の来場者の目を引いている。夏休みを利用して江蘇省南通市からやって来た高校二年生の呉君と黄さんは、アフリカ広場のパフォーマンスを見終わって、次のように話してくれた。「リズム感に富んだアフリカ音楽には不思議な魔力があるらしく、魅了された舞台下の観客は手拍子を取って、歌ったり踊ったりし始めました」。また、二人は「万博は大規模なカーニバルのように、世界各地の本物のパフォーマンスが一堂に集まり、その独特な魅力を発揮しています。この機会に数多く体験し、じっくり味わいたいですね」と、感慨深げに語っていた。

二人が行きたかったのは日本館だった。日本文化にたいへん興味を持っているからだ。しかし、残念ながら日本館は人気が高く、何時間も並ばなければ入場できず、時間的余裕がない二人はあきらめざるを得なかった。  

◎親孝行◎

上海で働く袁さんは、両親を江西省の農村まで迎えに行って、万博見物に招待した。会場内の独特なデザインのパビリオンは、故郷から一歩も離れたことがない両親にとって、初めてお目にかかるものばかりだった。一家はそろって日本産業館を参観したが、館内のハイテク製品は老夫婦に深い印象を残した。「今まで見たことがないものばかりだから、たいへん不思議でした。もっと多くのパビリオンを回り、外の世界をもっと知りたいですよ」、と感動して話してくれた。

 

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