始まり

2003年10月8日、温家宝・中国国務院総理は、第七回中国とASEAN(10+1)の指導者の会議において、2004年より、中国の広西チワン族自治区の南寧において毎年、中国―ASEAN博覧会、および中国―ASEANビジネスおよび投資フォーラムの開催を提唱した。この提案は、ASEANの10カ国の指導者の賛同を受けた。

2004年11月以来、中国―ASEAN博覧会はすでに成功裏に6回開催されており、中国―ASEANの自由貿易区の建設を積極的に推進している。

背景

中国―ASEAN自由貿易区

世界経済の発展形勢を総合的にみるに、区域経済の一体化と経済のグローバル化は今日の世界経済の発展における二大潮流になりつつある。中国はASEANの指導者とともに時勢に応じ、高遠な志により中国―ASEAN自由貿易区の重大な戦略政策を決定した。

2002年、カンボジアのプノンペンにおいて開催された第6回中国―ASEAN “10+1”指導者会議において、中国とアセアンの指導者は、『中国とASEANの全面経済協力に関する枠組み合意』にサインし、中国―ASEAN自由貿易区の建設過程を共にスタートさせた。

『枠組み合意』に基づき、2004年1月1日、中国―ASEAN自由貿易区の初期成果“早期収穫計画”の実施がスタートしている。

2004年11月、中国とASEANは『貨物の貿易に関する合意』と『紛争解決メカニズムに関する合意』にサインし、それは中国─ASEAN自由貿易区の建設が全面的に起動段階に入ったことを示している。

2005年7月、『貨物の貿易に関する合意』の実施により、中国とASEANは7000種の商品に対し互いに減税を行った。2007年からは、減税の第二段階を実施している。中国は、5375種の商品に関して、ASEANに対する平均関税を8.1%から5.8%に引き下げた。また、ASEAN各国の中国に対する関税も、様々な程度において引き下げられている。2010年には、中国とASEANの旧成員国では絶対的多数の商品の関税がゼロに引き下げられており、自由貿易区は正式に建設を完成させている。中国とASEANの新しい成員国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)とでは、2015年に双方の絶対的多数の品において関税がゼロに引き下げられる。

2007年7月、自由貿易区の『サービス貿易に関する合意』が実施され、中国─ASEAN自由貿易区の建設は前方に要となる一歩を踏み出し、いつ、全面的な自由貿易区の建設を完成するかについて、堅実な基礎を築いている。

現在、中国とASEANでは、自由貿易区への投資に関する話し合いがおこなわれており、新しい展開の望みがある。

2010年1月、中国─ASEAN自由貿易区は正式に成立し、それは、発展途上国が組織する最大の自由貿易区である。

 

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