気候変動に対応する行動の透明度のレベルアップは問題ないと強調

 

「国連気候変動枠組み条約締約国第16回会議」は11月29日から12月10日までメキシコのカンクンで開催される。黄恵康・中国気候変動交渉特別代表は、先進国は、CO2の削減を率先して大規模に数量化する責任があり、また資金と技術援助により、途上国の気候変動への対応を援助すべきである、と述べた。また同時に、中国は、気候変動に対応する行動の透明度レベルアップは問題ないと強調した。

 黄恵康・特別代表は、国内外の記者の取材に対し、カンクン会議は昨年のコペンハーゲン会議に続いて、国際社会がバリ・ルートマップを推進、実施するにあたっての重要な会議であり、中国は国際社会とともに努力し、カンクン会議が積極的な成果を獲得するにあたり貢献する、と述べた。また、「カンクン会議では、資金、技術、適応、森林など、すでに比較的多くの共同認識が獲得できている問題において先に平衡のとれた決定がなされる可能性がある。そのほかの比較的大きな論争のある問題については、引き続きお互いに向かい合い交渉する姿勢を保持しつつ、来年の南アフリカ会議で最終的に完成されるバリ・ルートマップのための基礎を築くための交渉をする」と述べた。

 また、黄恵康・特別代表は、「国際協力が気候変動に対応する唯一の道であり、また国際協力の基礎は、公平の原則および“共同かつ区別のある”責任の原則である。また先進国は、率先してCO2を削減し、途上国に対し、資金と技術を提供することは、歴史的、道義的責任であり、また公約のもとの法律上の義務である」と述べた。途上国がCO2削減のための行動の透明度についてさらに譲歩すべきか、という問題について、黄恵康・特別代表は、原則として、気候変動に対応するための行動の透明度のレベルアップは問題ないとした。「途上国は先進国の資金、技術援助による気候変動減速化の行動について“三可、つまり測量可能、報告可能、検査可能”は受け入れるが、それらの援助を受けていない国内の自主的行動については、国際的な協議と分析を受けいれる。中国は、カンクン会議において“三可”と国際的協議と分析の性質と適用原則についてまず原則的な共同認識に達するものとし、具体的な細目については今後の継続的討論を待つ」と述べた。

 

人民中国インターネット版 2010年11月22日

 

 
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