李高代表「国連執行理事会委員はさらなる責任を負うべき」

文=曽平

カンクン会議に出席した李高・中国代表団代表、国家発展改革委員会気候変動司国際政策および交渉処長は、CMP6の議題について、大会中の発言のなかで「過去の一年において、クリーン開発メカニズムルールの実施およびクリーン開発メカニズムプロジェクトの開発については依然として避けられない多々の障害と困難に直面していると中国は注意した」と指摘した。

カンクン気候変動会議において発言する李高さん(右)

李代表は、「ルールは、クリーン開発メカニズムの存在の根本であり、すべての機構と個人は締約国会議および国連執行理事会(EB)が指定したルールを厳格に遵守すべきである。EBは、クリーン開発メカニズムルールの重要な制定者の一人であり、クリーン開発メカニズム実施にあたっての監督者である。EBは委員は、クリーン開発メカニズムルールの遵守においてさらに大きな責任をもち、自己の職権の範囲のなかでで職責を厳格に果すべきであり、いかなる規則外の原則で事を処理すべきでない」と述べる。

李代表は、また、過去の一年において、EBは、中国の風力電力などの再生エネルギーについて審査を行っている。部分的な解決案を提供したとはいえ、その関連政策は、風力電力発電プロジェクトに対しマイナスの影響を与えている。中国代表団は、EBは、この問題における誤ったやり方について系統的に正すべきであり、小範囲での修補を行うべきであるとみる。

前回の締約国会議では、締約国は、EBが展開する一部分の業務がまだ完了していない。それは、例えばEBとプロジェクトの参画者との特定プロジェクトにおける直接的な交流のメカニズム、などである。中国は、EBが締約国会議において決定された業務の重点に基づき、さらに努力し、履行すべき職責を有効に果すことを希望する。

 中国代表団は、全力でクリーン開発メカニズムプロジェクトの環境を整え、有効で、透明性、一貫性、公正性のあるクリーン開発メカニズムの遂行環境の建設を支え、EBおよびその委員が自己の職権の範囲内で職責を遂行することを全面的に支持し、各方面と協力し、ここにおいて必要な努力を払うことを望んでいる。

 

人民中国インターネット版 2011年12月2日

 

 
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