カンクン会議議長、「京都議定書」が難題

 

国連のカンクン会議の議長を務めるメキシコのエスピノサ外相は、6日の記者会見で「現段階の問題は、『京都議定書』の第2約束期間と気候変動の減速といった目標である」と示しました。

 「京都議定書」の第2約束期間は2013年1月に発効し、先進国は、この約束期間における削減目標を確認しなければなりません。しかし、日本、ロシア、カナダは第2約束期間を受け入れず、「新しい排出量削減のシステムを希望する」と表明しました。これに対して、多くの発展途上国は「法律的な約束を履行しない行為だ」と非難しています。

 会議のもう1つの難問は、いかにして気候変動を減速させるかということです。エスピノサ議長は「現在のところ、ここ数ヶ月に打ち出した減速目標を放棄すると表明した国はない。いまの問題は、いかにして自分の考えをより分かりやすく表現するかである。これは、会議がバランスの良い結果を出すことや、最終的にその結果を決議に盛り込むことを助けるだろう」と主張しました。

 

中国国際放送局日本語部より 2010年12月7日

 

 
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