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美しい「崂山蘭苑」

 

蘭の花は、優雅で貴重であり、花の王者として天下に知られている。青島の崂山山脈のなかには、山東省において個人の養蘭場として最大規模の「崂山蘭苑」がある。張英男夫婦は、「崂山蘭苑」の創始者である。

「崂山蘭苑」の創始者である張英男さんは、素朴で豪快、誠実な山東人であり、若い時には、辺境の開発を支えるために青海省に赴き、10年前に夫婦二人で青島に戻った。その後、気楽な仕事を捨て、崂山のふもとの夏荘少山社区に「崂山蘭苑」を開いた。創業期、張英男夫婦は、「蘭を庶民の家へ」を実現する、という願いのため心血を注ぎ、奮闘した。自らの理想の追求のため、二人はこの土地でエネルギーを注いで蘭の花を育て、蘭と深い縁を結んだ。現在、張英男さんはすでに世を去り、残された64歳の徐桂蘭さんがその遺志を引き継いで土地を耕し、経営し、守っている。

 蘭の手入れをする徐桂蘭さん(写真・王群)

春節(旧正月)の大晦日、私たちは、崂山夏荘少山村南圏の「崂山蘭苑」を訪ねた。それほど広くない、けれど生気にあふれた苑は、緑のなかの小舟のようだった。そのなかには、緑の竹が揺れ、奇岩と盆景が置かれ、工夫が凝らされている。応接間には、崂山蘭苑が得た名誉である「中国蘭界十大信頼蘭園」の表彰プレート沢山置かれ、国内外の書家が送った書画の至宝があふれ、部屋の仕切りの壁には蘭の逸品のカラー写真がいっぱいに貼られ、訪れる人は賛嘆を惜しまない。

温室に入ると、まるで蘭の世界に訪れたようであり、千に近い蘭の花がきちんと揃えて置いてあり、それは様々な姿をしている。苑の蘭花の規模はすでに2万株に到達し、山東省における個人の養蘭場において最大規模かつ種類がもっとも多い場所となっている。また張英男夫妻が丹精こめて育てた崂山の特色的品種である「九頭鳥」「崂山梅」「崂山多笑」「中圓荷」などの崂山蘭は、毎年、多くの国内外の有名人と蘭の愛好者を集め、蘭の鑑賞と購入が行われ、「崂山蘭」の名は轟いている。

蘭の姿と香りは人の気持ちを伸びやかにし、うっとりとさせる。また張英男夫婦の蘭への熱い思いを伝える。(余富)

 

人民中国インターネット版 2011年2月17日

 

 
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