2月3日の旧暦1月1日0時には、「天后宮」に幸福を祈る鐘の音が響き、700項目余りの春節文化イベントが幕開けした。その内容は年画(縁起のいい絵柄を印刷したもの)の鑑賞、灯謎(飾り灯篭になぞかけを添えたもの)、漫才、歌や踊り、青島の伝統的な謡いの民間芸術である「茂腔」、現代喜劇…などである。
民俗文化を伝える春節の祝賀活動は、今年の春節のもっとも伝統的な味わいを持つものである。旧暦の1月1日より、第12回新正民俗文化廟会(廟会は中国式の縁日)が天宮后において開幕し、本格的な「皮影戯」(影絵芝居)、地方の民間芸術の特色をもっとも備えた「切り紙」、木版の年画、石の彫刻、泥人形などの展覧、さらに「中華百家姓」や、海の女神として民間の信仰を集める「媽祖」の文化史料などが展示され、多くの観光客と市民を集めた。青島の市井の文化の発祥地として、今年の劈柴院の春節の情緒は濃く、柳腔、茂腔、京劇、呂劇、講談、漫才、跑旱船(民間演芸の一種で、竹などの骨組みで作った船のなかに扮装をした人間が入り、街を練り歩く)、田植え踊りなどの民俗文化のパフォーマンスが繰り広げられ、春節の風情にあふれた。市の図書館、博物館、美術館は、「兎年」の春節の歴史文化を背景に、各種の講座、展覧を行い、静的な形態によって市民に対し、中華文化の「根」と青島の歴史発展の筋道を伝えた。
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春節期間の文化的な催し(写真・周光輝) |
文化広場とコミュニティ文化センターの大衆向けパフォーマンスは、依然として春節にも欠かせないものである。旧暦1月1日から、各区、市の文化部門が参加しての「文化的新年」は、毎日、異なったパフォーマンスにより五四広場のメインステージに上がり、歌や踊りで市民に祝福を贈った。十二の区と市では、撮影店、書画展、銅鑼展、太極拳のパフォーマンスなどが行われ、市民小劇場では、毎日、新しいテーマで「兎年の春節」を盛んに演じてみせた。(王娉)
人民中国インターネット版 2011年2月10日
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