「十二・五」を読み解く(1) 民生

 

于文=文

民生の保障と改善は出発点でありゴール

「十二・五」期間中、収入分配、教育、社会保障、住宅という人々の暮らしの利益にかかわる差し迫った各問題を、中国はいかに進めていくのだろうか?

国家発展改革委員会の張平主任は「『十二・五』規画の際立った特色は民生の保障と改善を非常に重要で最優先としていることだ」と述べた。

「十二・五」規画要綱では初めて健全な基本公共サービスシステムの構築を取り上げ、政府が財政保障をしている。東部に生活していようと西部で生活していようと、農村であろうと都市であろうと、政府は同水準の公共サービスを提供する。

規画要綱ではまた、初めて就業優先戦略の実施も提案し、手を尽くして就業と創業の規模を拡大していくとしている。合理的な収入分配に関しては、要綱は都市と農村住民の収入が経済発展とともに、労働報酬が労働生産率とともにそれぞれ増加し、人々が経済発展の成果を適切に享受できるようにしていく。

住宅問題に関して要綱では、都市や農村部の町で収入が少なく住宅問題で困っている家庭に安価な賃貸住宅を提供するとしている。中程度の収入で住宅に困っている家庭には公共の賃貸住宅を保障する。そして、高収入の家庭には、賃貸と購入を組み合わせた住宅制度を整える。

 

人民中国インターネット版 2011年3月8日

 

 
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