「十二・五」を読み解く(2) 物価

 

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物価の安定は最優先課題

 2010年下期以来、中国のCPI(消費者物価指数)は上昇を続けている。「十二・五」期間に、政府は物価の安定、抑制にどのような措置を取るのだろうか?

これについて、国家発展改革委員会の張平主任は次のように述べた。

「2010年の物価上昇で最も値上がりしたのは野菜で、次に果物、穀物と続き、この3つの値上がりは物価上昇全体の70%を占める。このため、強力に生産を高める必要がある。特に農業生産、特に穀物生産だ。農業の収穫がよければ、物価をコントロールし良好な物質的基礎を築くことができる」

物価上昇には、また流通段階にも原因がある。特に野菜について明らかで、かつて都市の郊外では主に野菜が生産されていたが、現在は都市周辺ではほとんど野菜畑を見かけない。調整と運送が必要なため、物流システム構築を強化し、流通コストを引き下げ、商品価格を引き下げることが必要だ。

最後に、商品金融化の流れ、勢いと市場資金の流動も物価に影響する。正常な市場秩序、価格秩序を保ち、合理的に融資規模を制御し、通貨供給量の部分でも合理的に相応の措置を取る必要があるとしている。

 

人民中国インターネット版 2011年3月8日

 
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