中国の友から続々と届くエール

 

人民中国雑誌社スタッフ 原口純子

3月10日午後、雲南省の南西部、ミャンマー国境付近でマグニチュード5.8の地震が起きました。雲南省には古い友達がいるので、念のため連絡し、無事を確認しました。その友達から翌日、日本で起きた大地震の1報を受けるとは、想像もしなかった巡り合わせになりました。

11日の午後、「日本でも大地震が起きたようだよ、家族は大丈夫?」と雲南の友達からのショートメッセージが携帯に入り、慌ててインターネットにアクセスすると、日本は大変なことになっていました。

翌日から週末にかけて、多くの友人、知人から、お見舞いの電話や、ショートメッセージを受けました。ふだんから良く会う友達も、数年ぶりに連絡をくれた知人も、なかには、1度しか会ったことのない方、メールで原稿を依頼しただけで、実際には会ったことのなかった方もいました。

「ご家族は無事ですか?」「一刻も早く復旧しますよう」「何か私にできることがあったら言ってください」・・・・・・大地震のニュースへの関心の高さ、反応の速さに驚くと同時に、温かい言葉に胸が熱くなり、「日本で地震」と聞いて、私のことを思い出してくれたのだと、本当に有難く思いました。

人は、遠い土地で何か災害が起きた時、まずその土地に住む人のことを思い浮かべるものだと思います。「雲南で地震」と聞いて私が友人を思い、「日本で地震」と聞いて、友人が私を思い浮かべたように。

私に連絡をくれた知人、友人は、手元に私の連絡先があり、思いを行動にうつしてくれましたが、連絡をとるすべがないまま、日本人の姿を思い浮かべている中国の人もおそらく数多くいるのだと思います。

それは、日本に旅した時、買い物をした店にいた日本人かもしれないし、連絡先がわからなくなってしまった昔の仕事相手かもしれないし、映画やテレビでみた俳優の日本人の姿かもしれません。

私のところに届いたのは、そうした「あの人は、無事だろうか?」という思いのほんの一部なのだと思います。被災地の復興をお祈りすると同時に、私が中国で受けた応援の気持ちをお伝えしたいと思います。

 

人民中国インターネット版 2011年3月15日

 

 

 
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