カモメは青島市民におなじみの鳥で、毎年多くのカモメが群れを成して越冬していく。青島の海岸線では、多くのカモメと市民、観光客が至近距離で接し、美しい風景線を形作っている。青島市林業部の鳥類専門家・王希明さんに聞いたところでは、現在青島には10万羽ほどのカモメがおり、これは沿海地区の都市の中でもトップとなっている。
青島では「青島カモメ」と呼ばれているが、これは青島にいるカモメ類の総称で、実際にはカモメ類とウミスズメ類合わせて15種類が生息している。王さんの説明によると、17年前には青島にはユリカモメとセグロカモメの2種類、2000羽前後しかいなかったという。それが、2007年には9種類、5万羽に、そして現在では15種類、10万羽にまで増えているという。
「青島カモメ」はなぜこのように急速に増えたのだろうか。王さんによると、この増加は市民の保護と切り離しては考えられないという。もう1つの理由として、王さんは青島独特のカモメにとって優れた生活条件を挙げている。青島は沿海都市であり、内陸には湿地があり、海には島々があり、カモメの繁殖と移住に絶好の場所を提供しているのだ。(王磊江)
人民中国インターネット版 2011年4月11日
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