青島即墨博物館への取材によると、第三次大汶口文化遺跡発掘調査に伴い、考古学者は6000年以上前の原始漁民生活の復元を進めているという。このほど、その即墨北阡大汶口文化遺跡の発掘現場を取材することができた。今回は、山東大学考古学科、青島文物保護考古研究所、即墨市博物館のチームが発掘調査に当たっている。
即墨金口鎮北阡村西部の発掘現場では、縄で区切られた10数区画の現場があり、そこで注意深く発掘が進められていた。各区画では50㌢ほど地面が掘られ、研究者たちが極めて注意深くシャベルと刷毛を使い作業を進めていた。研究者の1人は「地中に陶器の破片を見つけたら、子細に周囲の土を調べ、ほかの破片を見逃さないようにしなければなりません」と話す。どの破片も出土すると刷毛できれいにされ、その後慎重に保管されていく。
山東大学考古学博士の王芬先生の説明によると、「現在の発掘は、過去二度の発掘調査に続くもの」だという。2度の発掘調査での出土品と二次合葬墓の状況から見て、北阡大汶口文化は新石器時代初期、今から6000年余り前のものだという。「私たちは第3次の出土品と収集された地層のサンプルから、研究をさらに進めていきます」
今回の発掘は引き続き2カ月行われ、考古学者は出土した石器、動植物、貝殻などと周辺の古い海岸線などから、6000年余り前の即墨沿海地区の原始人の生活状態や民俗活動状況を復元するという。(劉静静 小利)
人民中国インターネット版 2011年4月15日 |