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『チベット犬物語』のカバー |
4月18日、陽光紅岩投資事業グループ創業者の呉征氏が北京に羅科全球娯楽グループ(Locus Global Entertainment Group)を設立、映画・テレビ業界への進出を正式に宣言した。同時に、同グループが年内にも最初の映画プロジェクトをスタートさせることが分かった。青島の作家楊志軍氏の小説『藏獒2』を映画化し3Dアニメ映画とするもので、この計画はハリウッドの映画投資者にも好意的に見られているという。
楊氏は、インタビューに答えて「『藏獒』3部作の第1作がまず映画作品として完成しており、まもなく6月28日から国内の映画館でロードショーされる予定です。日本のマッドハウスと中影グループの合作による『チベット犬物語』がそれで、日本と中国が中国をテーマに合作する始めての作品でもあります」と語っている。
専門のチームと資金的支持を得るため、これに先立って羅科全球娯楽グループは小説『藏獒2』を英訳してハリウッドの専門評価会に送ったところ、たいへんに評判がいいという。この、チベット犬と狼の戦いは、強い魅力とマーケット的な潜在力を持っていることが明らかになったのだ。
「第1作と違い、『藏獒2』で描かれるチベット犬と狼の姿はもともと動画性を備えていますし、2つの動物は世界でも共通のイメージを持っています。つまり、狼は邪悪な勢力を代表し、犬は正義の衛兵です。この物語はもともとチャレンジ性を備えており、人々の鑑賞心理に挑戦し、同時に世界のアニメ市場に進出できるポテンシャルも持っています」
楊氏によれば、このアニメ映画の脚本及び制作関連チームは国際的に有名な人たちが担当することになるだろうという。現在、すでに主題歌が国際的に知られる音楽家の譚盾が担当することが決まっているという。予定では、5月に正式発表されるという。
内外の投資者の同意を得るため、楊氏はアニメ映画のために原作を大きく離れることはない、まったく違ったものになることはありえないとしている。
彼は、アニメ映画『チベット犬物語』について、日本の制作チームが原作改編の際に細部までおろそかにしなかった取り組み姿勢に深く感銘を受けたという。「ダイジェストの影像を見て、先に出版された漫画版よりもリアルで、生き生きとしていると感じました。彼らの制作はとてもまじめで周到で、メインスタッフは3度もチベットを訪れ現地を視察しました。作品中の服装デザインも、チベット学専門家の審査をあおいで、現実と合致するように決められたのです」
ハリウッド版3Dアニメ映画『藏獒2』に対する期待について、楊氏は「誰もが知っている作品『ライオンキング』を超えることを期待します。子どもたちだけでなく、大人にも愛されるスタンダードのアニメ映画になってほしいのです」と答えている。(李魏)
人民中国インターネット版 2011年4月29日 |