青島在住の作家・楊志軍の2005年のベストセラー小説『蔵獒』を改編、中影グループと日本のMadhouseが協力で制作したアニメ映画『蔵獒多吉』が7月15日から全国でロードショー公開され、青島でも同時に上映が始まった。
この中日合作のアニメ映画には、日本の丸山正雄、小島正幸、浦沢直樹というビッグネームが参加している。アニメ化によって、楊志軍作品の宿願である「チベット犬文化の普及」を実現したばかりでなく、中国アニメ界に新たな道を切り開いたものと注目されている。
草原の遊牧民と草原の霊犬であるチベット犬がともに経験する、荒涼としていると同時に心温まる草原の生活を描いた楊志軍の『蔵獒』三部作は、リアルで深い情感で、読者に勇猛で忠実、粘り強く強靭なチベット犬との草原生活絵巻を強く印象付ける。彼の筆によるチベット犬のイメージは小説がベストセラーとなるにつれ一世を風靡した。
そしてこのほど『蔵獒』第1作が映画化されたわけだが、物語は病気で母親を亡くした少年・田勁は父親を頼ってチベットの草原にやって来るところから始まる。まったく勝手の分からない草原生活にとまどう田勁の前に、ある日黄金のチベット犬が現れる。彼はこの犬を引き取って多吉と名づけるが、ちょうどそのころ草原では人や家畜が襲われる事件が頻発しており、人々は謎の行動が多い多吉のしわざではないかと疑う……。
作品は中国全国で上映中。
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人民中国インターネット版 2011年7月28日
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