「ワシのスイカはA6」「ワシのスイカはA8!」・・・・・・これはモーターショーの風景ではない。即墨華山鎮孫家辛荘村の村民が自分の植えたスイカの標示を記している場面である。村の農作物のブランドを守り、食品の安全を保障するため農民たちが智慧をしぼって考えた、スイカの表面への“刺青”である。
スイカ農家の孫立青さんは、これらのナンバーはスイカの“身分証”であるという。販売後も、食品の質について、豚肉と同じように、ルートを遡ることができる。
「明村のスイカとは比べられないとはいえ、すべての農作物には、ブランドと食品安全への意識があるべきだ。合作社の設立以来、スイカの種類、農薬、販売ルートなどが統一管理され、市では定期的、または不定期的に抜きとり調査で検査測定している」と村の合作社理事長、孫立国さんは自信に満ちた様子で語る。「基準を超えた農薬の残留についてはいうまでもなく、スイカの成熟度が足りない、などについても返品を受け付け倍の保障をします。スイカの表面には、農民の特有の筆跡で“ニセモノ防止標示”を刻み、もし、基準を上回る農薬の残留、成熟度が足りないなどの問題が起きた場合は、直接、その農民にあたります。こうして一人ひとりの農民に対し、監督ができることになります」と孫さんはさらに続ける。
品質保証に支えられ、孫家辛荘のスイカは、大型のスーパーマーケットに並び、「小甜宝」などの種類は、おもに北京などの大都会に送られ、同類のスイカよりも価格が高い。(銭卓)
人民中国インターネット版 2011年8月29日
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