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膠州の白菜が人気で品薄に

 

「これまでに1000箱の贈答用白菜を販売しました。1箱2個入りで、1個は5キロ前後、1箱で50~60元、500グラムあたりで3元ほどになります。これはまだ最盛期以前のことで、毎年春節前には品切れになるほどです」膠州市膠莱鎮南王疃村青島緑村農産品専業合作社の張居波理事長は話す。

張理事長の白菜畑は膠州緑村合作社基地にある。畑では数人の女性が座って収穫したばかりの新鮮な白菜の外側の葉を除去し、きれいな白菜をテープでくくる作業をしていた。そのテープには国が定めるニセモノ防止の「地理標示証明商標」検査マークがつけられている。そして、ビニル袋に入れ、最後に2個を1組として統一された膠州白菜専用贈答箱に詰められる。

中国国内の一般消費者にはこれは高価と思われるかもしれないが、生産にかかるコストは一般のものよりかなり高い。普通の白菜は1ムー(667平方メートル)あたり600元前後のコストで生産できるが、張理事長の畑では約3500元かかっている。まず、1ムーあたりのタネは30~40元。複合肥料を使わず、マメかすを1ムーあたり100キロ使うためこれが約400元、500グラムあたり1.4元の有機肥料を1袋40キロで5~6袋使用するため、1000元余りかかる。農薬を使わず、害虫が発生した場合は人力で除去しているが、それらの人の手当ては1日100元余りで、農繁期には150元にもなる。

「好循環です。ブランド化した膠州白菜ですから、その信用を守るためにはお金や労力を惜しみません。そうすれば品質は良くなります。品質が良くなればブランドはさらに有名になり、市場はますます良くなります」と、張理事長は自信に満ちあふれた表情で話す。

現在、膠州市では、緑村のような合作社による白菜の作付け以外に、企業が専用農場で白菜を生産する動きも出現している。これらの企業は販売のネットワークを持ち、膠州白菜を広東省など中国南方の各地に出荷するのみならず、日本や韓国にも輸出している。(劉麗娜、畢延暁)

 

人民中国インターネット版 2011年12月7日

 

 

 
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