中国プレスによる野田総理大臣合同書面インタビュー

 

問2. 日中国交正常化以来、日中関係は各分野で大きな発展を遂げている。国交正常化40周年を機に、これからの日中の戦略的互恵関係をどのように深化させるつもりか

国交正常化から40年の間に日中関係は飛躍的に発展し、貿易総額は年間約11億ドルから約3000億ドルに、人的往来は年間往復で約1万人から約540万人(日本から中国へ約370万人、中国から日本へ約170万人)へと大きく発展しました。この間日中関係は様々な紆余曲折を経てきましたが、両国政府は日中間の4つの基本文書をしっかり踏まえ、両国関係発展のため大いに努力してきました。我々はこうした先人の努力を忘れてはならないと考えています。

これまでの40年間の発展の基礎の上に、日中関係はこれまで以上の発展を遂げることが期待されており、その余地は十二分にあると考えています。来年の40周年は、日中関係の持続的かつ安定的な発展の基盤を強固にする絶好の機会です。日中間で、政治的信頼関係の増進、海に関する協力、震災を受けた協力、経済面での互恵協力、文化・人的交流、地域・グローバルな課題など幅広い分野における協力と交流を大いに進め、「戦略的互恵関係」を着実に深化させることが重要であると考えています。

特に、北朝鮮を巡る問題は、金正日国防委員長の逝去という新たな事態も踏まえ、地域の平和と安定の観点から、両国間で緊密に意思疎通を行うことが極めて重要であり、「戦略的互恵関係」の深化という観点からも、しっかり協力していきます。

 

人民中国インターネット版 2011年12月26日

 

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