中国――日本 友好の絆 浙江

 

「上に天国あれば、下に蘇杭あり」という言い方は、杭州の限りない魅力をよく表している。そして、杭州のある浙江省は日本と多くのつながりを持つ。

日本で広く愛されている「温州みかん」の温州とは、実は浙江省の温州のことだ。また、寧波は鑑真和上が渡日した場所で、多くの浙東(銭塘江の東側)文化を日本へ伝える重要基地となった。

また、杭州は中国の「お茶の都」で、静岡県の金谷郷は日本の「お茶の故郷」と呼ばれている……などなど、数え切れないほどの歴史的つながりを持つことが、浙江省と静岡県の友好提携関係締結につながった。

美しい杭州市

実を結んだ多くの交流 

「浙江省と静岡県は、1982年という早い時期に友好省・県の関係を結びましたから、今年ですでに30年になります」と、浙江省と静岡県の友好交流に及ぶと、浙江省人民政府外事弁公室の陸国灝副主任の話はよどみがない。「30年来、中日関係にどんな変化が起こっても、両省・県の友好関係に影響を及ぼすことはほとんどありませんでした。これは双方の指導者がお互いを非常に重視する姿勢を持っていることと切り離しては考えられません」

陸副主任は、1982年に友好省・県の関係を結んで以来、双方の指導者がほぼ毎年、相互訪問していることを紹介してくれた。特に5周年や10周年という節目の年には、双方が大規模な訪問団を派遣しているという。1987年の友好提携5周年の際には、当時の斉藤滋与史静岡県知事が500人余りの訪問団を率いて浙江省を訪れ、薛駒省長(当時)を代表とする訪問団が静岡県を訪れた。2002年と2007年の友好提携20周年、25周年には、静岡県の石川嘉延知事(当時)がそれぞれ800人と1400人の訪問団を率いて浙江省を訪れたが、これは外国からの訪問団としては空前の規模だった。

杭州にある静岡県友好会館。三角形の建物は富士山を象徴している

現在の川勝平太知事就任後は、双方の友好交流がさらに進んでいる。2010年の上海万博の開催中、川勝知事は万博観光ツアーを組織しようと考えた。静岡は「ふじのくに」で、富士山の標高が3776㍍だ。そこで、静岡県の県民3776人を集め、富士山静岡空港から上海に向かい、浙江省を訪問するという計画だった。より多くの県民に中国、特に浙江省を訪れてもらうため、川勝知事は、市役所ホールに専用カウンターを設置し、記録を管理する専用スタッフを配置した。その結果、申込者は6042人に達し、当初の目標をはるかに超えた。参加者は、杭州市を訪れた際、市内の静岡県友好会館内に掲示された巨大な「ふじのくにジグソーパズル」に1枚ずつのピースをはめていき、川勝知事が最後の1枚をはめて完成させた。

2010年5月11日、静岡県「ふじのくに3776友好訪中団」プログラム開始式が杭州で行われた。右から浙江省人民対外友好協会の梁平波会長、川勝平太静岡県知事、趙洪祝浙江省党委員会書記、浜井卓男静岡県議会議長(写真提供・浙江省人民政府外事弁公室)

川勝知事は「訪中団の3776人それぞれが『自分が県民千人を代表する』と考えれば、静岡県の全員(370万人余)が中国を訪問したことになります」と述べた。 

浙江省と静岡県の友好交流は、中日両国の地方交流の模範と称賛され、2010年6月、静岡県には「対中友好都市交流協力賞」が授与された。

省レベルの友好関係の推進によって、地方都市間の友好関係も極めてスピーディーに進展している。浙江省の嘉興市、湖州市、麗水市、紹興市はそれぞれ、静岡の富士市、島田市、三島市、富士宮市と友好関係を結び、経済貿易、科学技術、文化、体育、青少年など多方面で交流を繰り広げている。

「静岡県の2人の副知事が相次いで来訪し、双方は15分野20項目以上の交流推進で合意しました。私は、それらすべてが無事に完成されるだけでなく、さらに多くの協力プロジェクトを受け入れることができると考えています。今年は中日国交正常化40周年で、また浙江省と静岡県の友好関係締結30年でもあります。私たちはこの機会に、お互いに大規模な訪問活動を展開し、両省・県のより深い交流を促進していきます」と、陸副主任は意欲を見せている。

 

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