就業政策をすべての政策の核心に

 

4月2日、ボアオ・アジアフォーラムの「就業と成長」サブフォーラムにおいて、中国経済改革研究基金会理事長で国民経済研究所の樊綱所長は、GDPを用いた評価であろうが、GDPを用いない評価であろうが、中国は依然として成長を必要としている。それは、就業などの多くの問題が、発展と成長の過程で解決されるからである、と語った。

調査結果によると、2010年の都市の農民出稼ぎ労働者の平均年齢は27歳で、これは中国の都市化率が立ち遅れていることを示している。われわれは多くの政策的問題を解決する必要があり、これは単に現地の就業を推進すればよいというわけではなく、教育・職業訓練・人材資源資本の発展などを含む全国的・構造的な問題である。そしてまさにこのために、われわれは更なる経済成長を必要としていると、樊綱は語る。

現在、われわれは経済成長、中でも沿海地区の就業増加の速度が落ちているのを見てとれるものの、中西部、とくに中部地方の成長速度はまだ極めて高速である。われわれは更なる平衡的な発展が、中国経済の長期的・健康的発展に重要な意味を持つと信じている。中央政府であろうと、地方政府であろうと、更に多くの政策的改革を行う必要があり、また、就業政策をすべての政策の核心に据える必要があると、樊綱は語った。

 

人民中国インターネット版 2012年4月3日

 

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