中国の最後の“射撃手”の村──岜沙

文・写真=孫立成

ミャオ語で「岜沙」とは、「草木の茂る場所」という意味だ。岜沙村は、貴州省東南部のミャオ族トン族自治州の从江県に位置し、自然に形成されたミャオ族の5村を含み、約470戸の樹木を神として崇める原始的なミャオ族が暮している。

観光客を迎える礼砲として使われる

葦笙を吹き

結婚式を体験

岜沙人は、現在も約2000年前の習俗を守っている。女性たちは頭の上に髷を結い、木の櫛をさし、黒い对襟(前ボタン式で、襟が前で合わさる)上着に細かいプリーツが沢山あるスカートをはき、それぞれに色鮮やかな刺繍が施されている。男子は、頭の周囲を剃り、中央の髪だけを残し、棒状にたらした「戸棍」という髪型をしており、それは岜沙の男性の特色となっており、中国に残るもっとも古い男性の髪型だ。左前で、藍染の麻の服をまとい、外出時には、腰刀を背負い、1メートルほどもある古い銃を持つ(公安部により特に許可されている)。ここは“中国最後の射撃手の部落”である。現在、林のなかには狩の動物は少なく、多くの場合、銃は、観光客を迎える礼砲として使われる。

頭を剃る」パフォーマンス

岜沙の山村

 

 

岜沙村のイメージ大使、滚元亮さんは、村の銃のパフォーマンス部隊の隊長で、もっとも若い村長である。

 

 

人民中国インターネット版

 

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