長きに渡って、政府機能については外部から多くの批判がなされてきた。まず、よく本来管理すべき分野の政府が不在となっている。例えば環境保護、食品安全、社会保障などの分野では、政府機能に非常に大きな改善の余地がある。次に、管理すべきでない分野の政府が越権行為を好み、政府と企業の線引きがあいまいで、市場行為に過度に口出しし、価格のシグナルを歪ませている。さらに、職責区分があいまいな分野では、異なった政府部門が役割の食い違いを演じており、利益のあるものは先を争って管理し、ないものはほかに押し付けようとする。

役割不在、越権行為、役割の食い違いを改革する唯一の方法は政府と市場の関係を正常化することで、これは大筋今回公表されたプラン全体を貫いている。大部門制転換の内容以外に、プランの中では国務院機構の機能改革に相当の紙幅を割いているのだ。それら機能転換の内容を概括するなら、管理すべきものはきちんと管理し、管理すべきでないものは委譲するということだ。

人民中国インターネット版　2013年3月13日