李克強総理とドイツのメルケル首相が共同記者会見

李克強総理とドイツのメルケル首相は26日にベルリンで首脳会談を行い、共同記者会見に臨んだ。

共同記者会見で李総理は「私の今回の外遊で、EU加盟国で唯一ドイツを訪問した。中独関係は非常に重要で、双方共に相手国の発展を重大なチャンスと見なしている。中独関係の一層の発展は基礎と条件を備えている。中独関係の健全で安定した発展は両国、中国・EU、さらには世界にとって重要な意義を持つ。私の今回の訪問は、追い越し車線とスピードアップの時期に入るよう中独関係を後押しし、双方の包括的協力に一層の原動力を与えることが目的だ」と指摘。

「私は先ほどメルケル首相と成果に富む会談を行ない、今後の中独協力の構想と重点について話し合い、計画を立て、中独戦略パートナーシップの深化について重要な共通認識にいたった。また、両国首相の年次会談制度を継続し、各レベルの協議や交流を強化し、経済貿易、農業、都市化、人・文化分野の協力を推進し、両国民の相互理解と友情を緊密化することで一致した。これらの措置によって両国関係の発展は力強く促される」と述べた。

李総理はさらに「中国側は中国製太陽光パネル、無線通信設備に対するEUの反ダンピング、反補助金調査を非常に注視している。こうした保護貿易主義的なやり方は国際社会に誤ったメッセージを発し、中国側の関連産業の発展にマイナスであるのみならず、欧州の企業と消費者の利益も損なっている。グローバル化時代では通用せず、他者を害するうえ自らの利益にもならないことだ。中国はこれに断固反対する。われわれは対話と協議を通じて貿易摩擦を適切に解決し、世界の貿易と投資の自由化、円滑化を断固として守ることを主張する」と述べた。

メルケル首相は「李総理が初の外遊先にドイツを選んだことは、中国側が対独関係を強く重視していることを十分に示すものだ。独中関係は良好な発展基調を維持し、各分野の実務協力はたゆまず深化し、地方、人・文化交流も日増しに緊密化している。中国側と共に努力して、独中政府協議などの枠組みを活用して二国間協力を計画・先導し、新たな時代において新たな、一層の発展を遂げるよう両国関係を促したい」と表明。

「ドイツは太陽光パネルなどの産業に関するEU・中国間の溝について、対話と協議を通じた解決を主張する。EUが関係製品に対して恒久的関税を課すことは問題解決の助けにならず、これを回避するための措置を講じるべきだと考えている。各方面が小異を残して大同につく原則に基づいて踏み込んで交流し、溝を取り除き、速やかに解決することを希望する」と述べた。

李総理は中独関係、中国・EU関係、焦点となっている国際・地域問題についても記者の質問に答えた。

 

「人民網日本語版」2013年5月28日

 

 

 

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