司法制度改革の深化促進

 

 中国の法治を確立するためには、司法体制改革を深化させ、公正、効率的で権威ある社会主義司法制度を構築し、人民の権益を擁護しなければならない。憲法と法律の権威を擁護するためには行政・執行体制の改革を深化させ、裁判権と検察権の法定・独立・公正な行使を確保し、司法権の運用システムを健全化し、人権司法保障制度を整備しなければならない。(三中全会コミュニケから)

北京大学憲法・行政法研究センター 張千帆常務副主任

「現在、中国の司法体制の最大の弊害は、地方裁判所の独立性が損なわれ、裁判官の判決が不当な干渉を受けやすいことだ。今回、『裁判権と検察権の法定・独立・公正な運用システム』が盛り込まれたが、必要なことだった。司法に対する信頼感を高めるためには、各レベルの党組織が意識的、主導的に事案に対する干渉を避けなければならない。そうしなければ、司法の執行段階で法律、政策に反することが容易に起きる。同時に司法部門は垂直管理を強化し、裁判所の人事、財政面での地方政府依存を減らし、地方保護主義を食い止め、裁判所が法に基づいて、独立した判決を下せるように良好な制度的な環境を整えなければならない」

 

人民中国インターネット版

 

 
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