中日の未来のために私たちが出来ること

解杰(吉林華橋外国語学院)

 

子供の時から、私はずっと日本のアニメに夢中でした。『ドラえもん』などのアニメがなかったら、私の楽しかった子供時代もなかったといえます。アニメの中の人々がいったい何を話しているのか、私にはわかりませんでしたが、その言葉は美しいと思いました。そして、アニメの画面がとてもきれいだと思いました。長い時間をたってから、人物の動作から、人々が何を話しているのか、私にも大体わかるようになってきました。

私が一番好きなのは『ドラえもん』というアニメです。みんなご存知でしょう。ドラえもんは人のように話せるすごいロボットの猫です。どうして彼がすごいかといいますと、彼はいつでも自分の体の袋の中から、すごい機械や道具を取り出すことができるのです。そして、その機械や道具を利用して、彼の主人の願望を実現させて、主人のことを守ります。この世の中、たぶんそのようなドラえもんなど、実際にはいません。でも、ドラえもんはもう子供たちの心の中に、深く存在していました。

高校を卒業するとき、家族は私がどんな専門を選びたいのか聞いてきました。私は、「日本のアニメが好きだから、私はアニメの中の人物のように、上手に日本語を話せるようになりたい。」といいました。最初、家族はびっくりしました。「なぜ日本語なの。教師のほうがいいんじゃないの。」と言いましたが、私はどうしても日本語を学びたいと言いました。ついに、私は日本語を専攻する今の大学に入りました。うちのクラスでも、私のような人がたくさんいます。みんなは日本のアニメが好きだというだけで、日本語を選びました。そのため、みんなで一緒に勉強することができます。大学に入ってから、私は初めて現実生活で本当の日本人を見ました。うれしかったです。そして、先輩が上手に日本語を話す姿を見ると、将来、私も必ず先輩のように上手に日本語を話せるようになれると信じていました。

今、私はもう三年生になりました。日本語も相当上手に話せるようになりましたが、今も日本のアニメをみます。いったいどうして日本のアニメがそんなに好きなのか、私にもわかりません。多分日本の文化が私を日本のアニメ好きにさせたのかもしれません。実は、私は日本アニメが好きな理由など知りたくないのです。中国と日本、この二つの国の関係が良いとか悪いとか、戦争があるのかないのか、全世界のほかの人は日本のアニメが好きなのか嫌いなのかか、そんなことは、私がアニメを見ることと関係がありません。どうしても、私はただアニメを見たいのです。私にとっては、好きなアニメを見続けるだけで十分なのです。できれば、私は自分が好きなアニメを周りの人に紹介します。たくさんに人をアニメ好きにさせたいのです。せめて、これが今、私にできることです。そして、私が好きなことです。

アニメというと、まず日本のアニメを思い出してしまいます。どうしてでしょうか、日本のアニメがとても素晴らしいからでしょう。将来、実は私もアニメを作りたいのです。『ドラえもん』よりもっと素晴らしいアニメを目指しています。放送された後、すぐ全世界、あるいは中国と日本の人々の心に深い印象を与えるアニメを作りたいと思っています。それはすごく大変かもしれませんが、私の夢ですから、どうしても実現させたいのです。

今、考えているアニメは二人の友達の物語です。二人の名前はまだ決めていません。この二人は大昔からの友達です。彼らは互いに助けあったり勉強したりしてします。しかし、人間だから、時にはけんかも避けられません。その二人も時々けんかをします。大げんかでも小さなけんかでも、その二人が友達である事は変えられません。二人は様々な共通の宝物をもっています。その宝物が二人の間を行き来する間にそれはますます大きな宝物に育っていきます。その中での、二人の平穏な日常、つまらぬことでの喧嘩、そういった日々を描くことで平和の大切さを浮き彫りにする、そんなアニメです。

中国と日本の間には、大きな戦争もありましたが、大昔からの友好的な近隣国です。どちらが悪かったかとかを追求しても仕方ありません。いわゆる天下大勢分久必合合なのだろうと思っています。私のアニメが二つの国の関係をよくさせることに役立てば、と、これは私の夢です。ドラマや小説のように、二人の友達はどんなけんかをしても物語の最後は、必ずハッピ-エンドです。日本と中国も同じだと信じています。

 

 

 
人民中国インターネット版

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850