中国駐カナダ大使、安倍首相の靖国神社参拝に対して反駁し

 

中国の章均賽駐カナダ大使は5日現地メディアの取材に応じた際、このように語った。日本の安倍晋三首相が世間の非難を物ともせずに平然と天下の大罪を犯し、横暴に靖国神社を参拝したふるまいは、アジアの隣国と国際社会の厳しい非難に遭った。日本が敗戦し、第二次世界大戦が終結してすでに70年近くになるが、現在日本の指導者は依然としてしばしば「逆戻り」を企て、結局は道義に背けば援助が少ないという孤立の境地に陥っている。

章均賽大使はこのように語った。靖国神社に祀られている第二次世界大戦のA級戦犯はいずれも日本軍国主義侵略戦争の計画者で、発動者・実施者であり、彼らの手にはアジアの被害国の人民の鮮血がべっとりとついていて、彼らはファシストで、アジアの「ナチス」であることを、世界の歴史をよく分かっている人は皆知っている。靖国神社に参拝するかどうかは、安倍首相の第二次世界大戦に対処する態度に関わるだけでなく、日本政府が戦後の国際秩序の問題に対しいかに対処するかにも関わっている。これは絶対に日本自らの内部の事務ではないのだ。

章均賽大使はこのように語った。安倍首相が当時侵略戦争を発動した元凶に対して、「敬意」と「尊敬」を表すその本質は、対外侵略の歴史を公然と美化し、世界の反ファシズム戦争の成果および第二次世界大戦後の国際秩序を否定するもので、人類の良知に対するほしいままの踏みにじりと正当な道理と正義に対する常軌を逸した挑発だ。安倍首相のこのふるまいはアジアの被害国に受け入れられないだけでなく、きっと国際社会全般の強烈な懸念と高度な警戒をも引き起こすだろう。

章均賽大使はこのように語った。1つの国家が過去に犯した過ちに対処するには、歴史を正視し、真摯に反省し、やり方などを根本から変えて、ようやく世界の信頼と尊重を勝ち取ることができ、真に未来へ向かうことができるのだ。世界第3の経済体である日本が、自らあの時代の不名誉な歴史さえ正視することができず、反省しようとせず、恥じとさえも思わず、逆に光栄だなどと思っていては、いわゆる「正常な国家」になる資格があるだろうか?国際社会はその将来に対してどうやって安心できるのだろうか?

章均賽大使はこのように語った。安倍首相のすることなすことは、日本を地域の安定と世界平和を破壊する危険な道へと推し進めているところだ。安倍首相および彼の背後にある歴史の逆流に直面し、歴史は放任することはできず、ゆうわさせることはできず、必ず抑制せねばならないことを我々に教えている。

章均賽大使はこのように語った。中国とカナダはともに第二次世界大戦の戦勝国で、いずれもかつて世界の反ファシズム戦争のために重大な犠牲を払ったことがある。オタワには第二次世界大戦の香港の戦い記念碑が1基あり、それには中国とカナダの人民が共に戦った悲壮な歴史が記録されており、後世の人々に成し遂げることが容易ではない世界平和を大切にするよう警告してもいる。戦後秩序の共同創設者として、我々は第二次世界大戦の成果を否定し、世界平和・安定を破壊するようないかなる行為に対しても十分な警戒を保つべきだ。

 

新華社より 2014年1月7日

 

 
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