ボアオ・アジアフォーラム、アジアの競争力が主題に

 

ボアオ・アジアフォーラムは10日午後、サブフォーラムを開いた。中国、インド、ブラジルなどの代表者は、「アジア・新興経済体の競争力の再構築」を巡り、白熱した議論を展開した。ボアオ・アジアフォーラム副理事長、中国首席代表の曾培炎氏は演説の中でアジア諸国に対して、自彊と協力に努め、効果的に見解の相違をコントロールし、資源の相互補完を実現する地域共同市場を建設し、協力を通じ地域内の需要を共有し、包括的かつウィンウィンの発展を実現するよう呼びかけた。人民日報が伝えた。

曾氏は、「現在のアジア経済の発展は重要なモデルチェンジの時期に入っており、重要なチャンスの時期を迎えている。地域内の各国は、市場と強みを持つ資源を統合し、これを地域の建設・発展に多く用いるべきだ。アジアはすでに覚醒すべき時を迎えており、問題解決は自彊と協力にかかっている。アジア諸国は相互信頼を強化し、運命共同体という観念を樹立し、経済一体化の道を歩み、発展戦略を巡り出来る限り共通認識を形成し、互いに尊重し、誠意を持って協力し、アジア発展の新しい奇跡を共に創造するべきだ。ようやく訪れた平和発展の局面を重視・維持し、すでに形成された合意と共通認識を実行に移し、友好的な協議と平和的な係争解決により見解の相違を効果的にコントロールし、アジアの安定的な発展に向け良好な環境を築くべきだ」と述べた。

曾氏はまた、「短期間内に各経済体の内部需要を効果的に刺激できない状況の中、資源の相互補完を実現する地域共同市場を建設し、協力により内部需要を共有することは、アジアの未来の経済発展のモデルチェンジを促す現実的な選択肢だ。アジアの各経済体はこれに向け、基礎的な条件を整えるべきだ。まず東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、中日韓自由貿易区の交渉を加速し、統一的な貿易制度を早期形成する。次にアジアのインフラのネットワーク化建設を加速し、相互接続を実現し、経済体間の協調とつながりを重視する。それから財政・金融面の協力の革新に取り組み、さまざまなルートからアジアの経済建設を支援し、金融安定を維持する」と提案した。

 

 「人民網日本語版」2014年4月11日

 

 

 
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