人気の政務ミニブログ

ミニブログ(中国語で微博、ツイッターに相当)の中国での流行につれ、新浪、騰訊、人民網、新華網の4つのインターネットサイトのミニブログが、中国人がニュースを知り、社会問題や事件に対して討論したり、見解を発表したりする主要な場となった。しかし、ミニブログに書き込まれた情報の伝播はとても強い二極分化が生まれるもので、公的な権威ある声が人々に届かなければ、デマがあっという間に広がりコピーされていく恐れがある。

2009年後半、湖南省桃源県が全国に先んじてオフィシャル・ミニブログを開いた。この後、各級の政府機関のオフィシャル・ミニブログが次々とインターネット上にオープンした。昨年末までの段階で、中国の政務ミニブログのID数は24万個を超え、おもに天気や交通などの生活インフォメーションを提供し、権威ある情報を発し、デマを排除して、ミニブログにより人々の意見や提案を知り、それにタイムリーなフィードバックを行うものである。こうしたミニブログにより、各級の政府機関は民衆に対し、以前に比べ親しみやすく、実際的で人情に富んだイメージを演出することができるようになった。

「成都サービス」は成都市党委員会・市政府が昨年8月にオープンした政務ミニブログである。市民は市政に関するいかなる意見も提案も@成都サービスに送ることができ、政府の業務範囲内のことならすべて1時間以内に返信があり、業務外時間帯でも8時間以内に返信がある。ハンドルネーム「北往南来2003」さんが、ある地点の交差点の信号が壊れており、いつ修理してくれるのかという問い合わせを送った時、「成都サービス」は同日中に「ケーブル敷設の必要があるので、しばらくは修理できないが、交通警察が交差点に移動信号を設置した」と質問者を満足させる返答を行った。

多くの政務ミニブログの中でも、南京市公安局江寧分局のミニブログ「江寧公安オンライン」は最近とても人気のあるミニブログである。このミニブログの管理者は江寧公安分局の27歳の若い警官で、彼はかつて警察犬について学んでいた。ネットユーザーの「なぜ大きくて勇猛なハスキー犬が警察犬になれないのか」という質問に答えるため、彼は面白い警察犬の知識についてのミニブログをアップした。このユーモラスなミニブログは評判となり、ファンになったり、拡散したりする者が相次いだため、「江寧公安オンライン」は一気にその名をあげ、今では46万人のファンがいる。

この熱い反応は、江寧分局の警官たちの情熱に火をつけ、このミニブログはとても活発になっている。連休中の道路状況を案内したり、各種の詐欺の実例を紹介して用心を呼びかけたり、身分証の再発行手続きをどのように行うか指導したり、時には仕事中に起こった逸話を紹介したりして、とても身近な感覚を与えてくれる。


人民中国インターネット版 2014年4月17日

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