河姆渡遺跡博物館

 

河姆渡遺跡博物館

所在地/余姚河姆渡鎮芦山寺村

電話/0574-62963731

アクセス/路線バス405、515路で河姆渡遺跡下車

開館時間/8:30~17:00(4月~10月) 冬期は16:30閉館

参観無料

双鳥朝陽象牙蝶形器

1973年、余姚の姚江流域から河姆渡遺跡が発見された。出土品は、今から7000年前にここで稲作が行われ、狩猟が行われ、高床式住居が建てられ、原始的な村落が形成されていたことを示していた。河姆渡文化は長江流域の重要な新石器時代文化の一つであり、長江流域が黄河流域と同じように中華民族の古い文明の発祥地であることを証明した。  
発掘されたばかりの水稲は黄金色をしており、つぶはふっくらしていた。コメつぶ1000個あたりの重量と大きさから、人工的に栽培されたものであり、野生のイネでないことが確定された。残念なことに、空気にさらされたイネは3分ほどで炭化してしまい、私たちが今日河姆渡遺跡博物館で見られるのは黒く炭化したものだ。
太陽と鳥が河姆渡の人々のトーテムだった。博物館には国宝級の出土品「双鳥朝陽象牙蝶形器」が展示されているが、これは象牙でできた祭祀用品だ。このうち五つの大きさの異なった同心円が太陽紋で、上の炎は太陽の光を象徴しており、両側は鳥だ。当時の人々は長きにわたる生産と労働の中から、水稲を含む万物の成長は、太陽と切り離すことができないことを悟っていたのだ。一方、鳥は種まきと収穫時期の情報をもたらし、同時に人と太陽の付き合いの使者でもあった。(詳しくは本誌2010年3月号、4月号「長江文明を訪ねて 河姆渡」をご参照ください)

 

人民中国インターネット版 2014年6月

 

 
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850