北京APEC、中国の10大収穫

 

(6)中日関係の氷が割られた。

安倍首相はついに北京を訪問し、習主席と会った。中日は4点で意見の一致を満たし、安倍首相の反中姿勢も軟化した。登山に喩えるなら、中日は最もひどい山道はすでに越えたはずだ。再び故意に挑発しさえしなければ、両国関係はゆっくりと正常化へ向かうだろう。日本にとっても、中国にとってもこれは良いことだ。

(7)中韓FTA交渉の妥結。

本当に誠意ある贈り物をしてきたのは、ロシア以外には韓国だろう。旧友の朴槿恵大統領と習主席が会談し、両国の自由貿易協定(FTA)交渉も妥結(いくつかの細部を除く)した。中国とオーストラリアとの交渉はまだ続いているが、韓国からの大きな贈り物は、日本と中国の台湾地区に対しても、戦略的圧力となる。

(8)北京腐敗対策宣言。

現在の中国ほど腐敗対策に力を入れている国はないが、中国ほど多くの汚職官僚が海外でのうのうと暮している国もないはずだ。中国の警察を派遣して逮捕するのは非現実的であり、唯一の方法は各国間の協力だ。これは法の網は悪事を働いたものを逃さないということをはっきりと示し、潜在的な腐敗への抑止効果にもなる。北京腐敗対策宣言後には具体的行動が打ち出される。中国の汚職官僚たちにとって、これは凶報だ。

(9)中国外交のソフトパワー。

中国外交は硬すぎると指摘されることが多い。だが今回のAPEC会議では相当ソフトな部分もあった。新しい中国風の服装、ファーストレディー外交、舞台、習主席の演説、APEC期間の青空。これらは中国文化の魅力と共に指導者の魅力を示した。

(10)APEC期間の青空。

北京はめったにない1週間を満喫した。習主席も毎朝起きて最初にする事は大気の状況を確認することだと言った。今回の会議によって、中国は環境保護への決意を強めた。習主席は「たゆまぬ努力を通じて、APEC期間に出現した青い空が続いていくことを望むし、そうなると信じている」と述べた。

 

人民網日本語版より2014年11月13日

 

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