中国の8つの新興産業、世界をリード

 

米フォーブス誌(電子版)は11月30日、「中国が他国より優れている8つの新興産業」と題する記事を掲載した。内容は次の通り。

中国は世界の工場で、革新とは通常無縁だ。しかし中国の一部の産業からは、驚異的で革新的なサービスと商品が開発されている。

1.マイクロペイメント。中国のIT企業はゲームやウェブサービスを無償で提供する一方で、ゲームの攻略に用いる「武器」や新しい着信音など、実体の伴わない商品を販売し少額の費用を稼いでいる。多くのデジタル企業はこのビジネスモデルによって、海賊版が横行する中でも利益をあげることができる。これは低所得国の消費者にとっても魅力的だ。

2.電子商取引。中国の電子商取引は、シンプルでカバー範囲が広い点が最も革新的かもしれない。電子商取引はすでに中国の伝統的な小売業を超越しており、実店舗が進出する前に現代消費主義を未開発の農村に届けている。

3.宅配。全体的に見て、中国の宅配サービスはフレキシブル・スピーディーで、コストも割安だ。筆者の上海にいる友人は、焼きたてのクッキーを市内の友人に送ろうとしたほどだ。

4.オンライン投資商品。中国の銀行業は依然として厳しい監督管理下に置かれているが、新たなオンライン投資プラットフォームが、伝統的な銀行の特定の顧客になれない人々に投資先を提供している。最も有名で規模が最大なサービスは「余額宝」で、中国最大・世界トップクラスのマネー・マーケット・ファンドになっている。

5.廉価版スマホ。多くの中国人にとって、スマホは唯一のネット接続方法だ。アップルやサムスンが中国で好評を博しているが、多くの人はより安価な国内ブランドに転向している。

6.高速鉄道。中国の高速鉄道の設計は、あまり「オリジナル」とは言えない。しかし中国の高速鉄道網の総延長、および補助金受給の方法により、高速鉄道は数億人の外出の道具になっている。また高速鉄道には、(社会の)変革の力がある。

7.水力発電。中国は昔から水力発電にこだわり続けている。中国は現在、規模で世界25位以内の水力発電所のうち、11基を保有している。中国の銀行と企業は2000年より、74カ国の330基の大型ダムの建造に参与している。

8.DNAシーケンス。全ゲノム配列の解析にかかる費用は、2003年の300万ドルから数千ドルに低下した。これは主に、中国の華大遺伝子研究院の貢献によるものだ。同研究院は現在、世界のDNAシーケンス能力の半数を占めている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月2日

 

 

 
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