南京市 各地で大虐殺犠牲者の追悼活動を実施

 

 高校版の南京大虐殺犠牲者国家追悼読本「警告と思考」を読む南京金陵中学の学生たち

南京大虐殺犠牲者国家追悼日(12月13日)を控えた1日、江蘇省南京市の南京大虐殺記念館の犠牲者名簿の壁前では、犠牲者遺族による1カ月間にわたる追悼活動が始まった。大虐殺の生存者・遺族代表の夏淑琴さんとその家族は1日午前、追悼活動に出席した。

江蘇省の関連部門は同日、同省と南京市が国家追悼日の前後に「国辱を忘れるな、中国の夢を実現させよう」をテーマとした一連の愛国主義教育を実施することを明らかにした。計5種類、21項目の宣伝教育活動が計画されている。

南京警備区は12月10日、中国人民解放軍の兵士1213人を組織し、南京大虐殺記念館内の平和公園で宣誓活動を行う。

中山陵園、雨花台烈士陵園、梅園新村記念館など南京市の各愛国主義教育基地40カ所では13日、「国辱を忘れるな、中国の夢を実現させよう」をテーマとする記念活動が行われる。

南京大虐殺記念館は、「過去のことを忘れず、後々の戒めとする」がテーマの一連の史料発表活動を実施。9月17日より、公式サイト上で大虐殺生存者の口述資料を1日1人ずつ、100日間にわたって発表しており、すでに76人分の口述資料が発表されている。

南京市教育局などの機関は「歴史を銘記し、未来に警鐘を」をテーマとした社会教育活動を実施。関連の専門家や教師を組織し、「南京大虐殺犠牲者国家追悼読本」を編集した。同読本は「血と火の記憶」(小学校版)、「歴史の真相」(中学校版)、「警告と思考」(高校版)の3冊からなる。8月31日には小学校版、11月13日には中学校版、12月1日には高校版の出版記念式典が行われ、それぞれ江蘇省の小中高校で導入されている。

12月13日の追悼日当日には、午前10時から国家追悼式典が行われると同時に、南京市の北極閣、正覚寺、上新河、中山埠頭、燕子磯、普徳寺など17の南京大虐殺集団墓地では各界の人々を集めた追悼活動を実施する。また、建鄴区南苑街道吉慶コミュニティなど、一部の居住区でも追悼活動が行われる。

12月5日からは、5話からなるドキュメンタリー「1937・南京記憶」のプレミア上映会を含む、国家追悼関連の文化活動11項目が相次いで実施される。(編集SN)

 

「人民網日本語版」2014年12月2日

 
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850