国家追悼日、中国が率先して手本を示す

 

第12期全国人民代表大会常務委員会第7回会議は今年2月27日、二つの重大な決定を下した。毎年の9月3日を「中国人民抗日戦争勝利記念日」に、12月13日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」に設定した。習近平氏、李克強氏、張徳江氏、兪正声氏、劉雲山氏、王岐山氏、張高麗氏ら指導部の同志は、2014年9月3日午前に中国人民抗日戦争記念館を訪れ、抗日戦争で犠牲になった革命烈士に花籠を捧げた。中国国民は今日、初の国家追悼日を迎えた。

南京大虐殺は中国で発生したが、無辜の一般人が虐殺されたという惨劇は全人類にとっての災いだ。中国人が犠牲になった同胞を心から偲ぶだけではなく、日本人も12月13日という日を忘れるべきではない。しかしながらこの日に、日本国内からは不協和音が発せられた。日本メディアは中国が12月13日を国家追悼日に設定したことには、良からぬ意図があると中国を謂れなく批判した。安倍晋三首相、菅義偉官房長官、江渡聡徳防衛相は翌日の選挙の準備で対応する時間がなく、この日は日本の対応能力が最も低下する一日だ。中国がわざわざこの日を選び「反日」の談話を発表すれば、日本は対応しがたいというのだ。この被害者の妄想じみた言論は怒りを通り越してバカバカしい限りだ。

歴史の正視は中日関係の発展の基礎だ。中日両国は先ほど取りまとめた4つの合意事項「歴史を正視し未来を見据える精神に則り両国関係の政治的障害を克服する」に再言及した。2014年12月13日の初の南京大虐殺犠牲者国家追悼日により、中国は歴史を尊重する行動により中日関係の改善の手本を先に示した。日本が「歴史を正視し未来を見据える」態度により、南京大虐殺の罪を徹底的に反省できるのはいつの日になるだろうか。日本にこれができれば、中日関係の完全な改善の重要なきっかけになるだろう。筆者は日本の首相が南京大虐殺記念館を見学する日が、一日も早く訪れることに心から期待する。その日より、中日関係は新たなページを開くだろう。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月15日

 

 
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