2人目にも新品をそろえて

 

もうすぐやって来る新しい命は、この家庭に新たな期待と喜びをもたらした。李さん夫婦が最も喜んだのは、松子ちゃんが将来の妹か弟かに愛情を抱き、しょっちゅう母親のお腹に向かって話しかけていることだそうだ。彼女はまだ見ぬ妹か弟に「お人形ちゃん」と名前まで付けた。

「私は心から松子にきょうだいを作ってあげたいと思っていました。今、この家には松子1人しかいないので、私たち夫婦の両親、4人からの松子に対する関心は大きすぎます。子どもは比較的わがままになり、他人に対してあまり関心を持ちません。2人きょうだいであれば、お互いに助け合い、意見を受け入れあいます。私たち親は、子どもに一生付き添うことはできません。このようなきょうだいの情は親子の間の感情よりもさらに重要性を帯びてきます。松子は私の妊娠を知ってからというもの自分に妹か弟ができることをとても喜んでいます。以前、松子はいつも『パパ、ママ、私のこと好きでいてね』と言っていましたが、今は『パパ、ママ、私たちのこと好きでいてね』と言います。これが本当に嬉しいんです」と張さんは言う。

「2人目の性別は、今は知りたくありません。男の子でも女の子でもどちらでもいいです。私たちの両親も同じ気持ちです。現在の都市部の人は、子どもの性別に対する要望はあまりありません。松子が女の子だからといって男の子を特に期待するということはありません」

李さんの話から、最近、2人目を欲しがっている同僚や友人がとても多いことがわかる。彼女たちが住んでいるマンションだけでも、2人目を望んでいるのは4夫婦いる。これらの夫婦は70年代末、80年代初めに生まれが多い。一方、仕事場では、ここ2年間すでに第2子ベビーブームが起こっている。基本的に子どもがいる家庭は、今いる子どもに兄弟ができるよう、全て2人目を欲しがっている。(文=高原 写真=馮進)

娘に向かって「赤いのはあなたの生育サービス証で、この茶色のは赤ちゃんのだよ」と、説明する張さん

 

人民中国インターネット版 2015年1月

 

 
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