親子共に自分の空間が必要

毎日忙しく働くだけでなく、楊妮さんは余暇を利用して大学院課程の法律を勉強している。帰宅後息子と過ごす時間は少なく、息子はいつもママと一緒に遊びたがっている

祖父母は、2人目の孫がほしいと、直接的には言わないものの、いつもそれとなく態度で示していると言う。例えば、お隣さんにしばらく会わないと思っていたら、実は2人目ができていたと、世間話をしたり、息子の服をしまう時に『これは残しておこう。2人目がまだ着られる』とぼそっと言ったりする。しかし、楊さんは、まだ学業にいそしんでいるため、近い将来、2人目を産む予定はないと言う。

楊さんは2013年、そして、2014年の国家司法試験を受験した。受験前には復習のために長い時間が必要だった。2014年の試験前、楊さんは復習のために1カ月間の休暇を取った。ちょうど楊さんの母親も孫に会いたいと言ってきたため、夏休みは実家で過ごさせた。試験の後、楊さんはまた社会人大学院の授業に出席し始めた。土曜日と日曜日に一日中授業を受けるだけではなく、火曜日と水曜日の夜も9時半まで授業を受けてからやっと帰宅できる。

「大人も子どもも自分自身の生活空間が必要です。私と夫は毎週、2人だけで映画を見たり外食をしたりするようにしています。子どもは生まれてからは独立した個人であり、子どもは生活の一部に過ぎず、大人は自分の生活を持ち続けなければなりません。特に女性の場合、従来のライフスタイルの維持がとりわけ重要だと思います。無頓着な性格のためかもしれませんが、子どもが生まれても、私は以前のようによく出張します。子どものことを考えて何も手に付かないということもありません。だから、2人目の出産については特に考えたこともなく、自然に任せようと思っています」(文=高原 写真=馮進)

ママが演奏する『ウルトラマン』シリーズのテーマ曲が大好きな楊妮さんの息子は、曲に合わせ真剣にウルトラマンのまねをして家族を楽しませる

 

人民中国インターネット版 2015年1月

 

 
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