宇佐美希「中国語勉強の本来の目的を実感できる」

 

昨年から中国語を勉強し始め、今回が初めての訪中だった。青年交流はただの中国旅行では体験できないことなので、非常に有意義だったと思う。一人一人と関われた時間は少なかったが、出来るだけ多くの学生と連絡先を交換し、今でも交流を続けている。学校の中国語の授業では、課文を暗記したり、テストで良い点を取ることが目的になりがちだが、we chatを通して日記を中国語で書いて反応をもらったり、中国語で会話をすると、「自分が中国語を学習するのは中国人とコミュニケーションをとるためなんだ」という勉強の本来の目的を毎度実感でき、モチベーション向上に非常に役立っている。また、私たちの学生団体では、夏に東京と北京で、ディスカッションや街頭インタビュー、ホームステイを行っている。今回知り合った学生と今後も密に連絡を取り合い、私たちの活動への提案やアドバイスをしてもらい、さらに会期を充実したものにしたい。

今回の訪中の一番の感想は思っていた以上に暮らしやすいということだ。日本のテレビでは、「北京の大気汚染は深刻で、ずっと暮らしていると病気になる。年がら年中スモッグに覆われている」といった報道がなされている。それを真に受けている日本人が多いのも事実で、私も渡航前にバイトの店長から「中国なんて、あんな空気が汚いところ行って大丈夫?」と心配されてしまった。しかし、初めての中国は思っていた以上に空気がきれいで、マスクを着用しなくても何事もなく生活できることに驚いた。日本のメディアがあまりに騒ぎ立てた報道をしており、そのせいで渡航しないうちから中国に行く気が失せている人が多いと感じた。

一番の収穫は現地の学生たちとの交流会や体験学習のおかげで中国人の友達がたくさんできたことだ。今でもwe chatを使って親睦を深めており、ここで得た関係を私たちの団体の日中交流活動に活かしていきたいと思っている。


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